夏休み。同じコロナ禍中でも、昨年はかなりな緊張感を持って迎えた記憶がありますが、今年はなんだか、なし崩し的。なんせこんな状況下でオリンピック・パラリンピックを東京で開催するわけだから、感染について緊急感を持てるはずがありません。今日は開会式。どうなることやら。
そんなこともあり、関東圏在住のトラ子のこの夏の帰福はまたしても難しいだろうと思っていたのですが、そろそろ住民票も移したいし、長くはいられないけど、とりあえず帰省する、との連絡が。あら、嬉しい。4月に東京で会ったものの、トラ子の帰省は実に17か月ぶり。何よりニコラが喜びます。
そんなやりとりをしているうちに、トラ子がここ数か月のあれこれについて話してくれました。時々連絡が入っていたので、ことの概要についてはもちろん知ってはいたものの、私の立場としてはただ聞くことしかできず、元気でいてくれたらそれでいい、と自分を納得させるのみでした。ことの経緯について詳細を記すことはできませんが、とりつく島のないように思えたこの問題の緒がようやく見えてきたこの日、トラ子が言ったことに私はちょっと驚いたのでした。
「みんなにありがとうって伝えておいてください。Facebookのお友だちのみなさまに、ありがとうございますって。」
トラ子のSNS の主戦場はTwitter。私にはTwitter界隈への立ち入りを禁じ(笑)、自分はFacebookでの発信はあまりしない。私たち親子のSNS は棲み分けはこんな感じ。でも、私のFacebookはちょくちょくチェックしているらしく、時折アップするトラ子ネタに対するみなさまからのリアクションを楽しんでいるようなのです。
実際、トラ子ネタはリアクションが厚くて、しかもそのリアクションはとても優しい。トラ子本人でない私もとても励まされ、元気になれます。ああ、そうか、本人がこれを読んだら、それは嬉しいよね。
私たち咲くふぁ福岡は、不登校当事者およびそのご家族に寄り添う伴走型の支援を心がけています。私は、この「寄り添う」ということを、精神的にはもちろん、物理的にもある程度近くなければできないと思っていました。けれど、トラ子の言葉から、全く面識のない、しかも母親のSNS 友だちの言葉で救われることもあるのだとわかり、このあたりに新たな支援の可能性があるのではないか、などと考えています。
咲くふぁの活動も4年目。その中で出会ったみなさまの志の高さや思いやりの深さに驚かされる日々を重ねています。社会課題を自分ごととして考える。みんなが当事者。そんな考え方が当たり前になっているsociety に身を置く幸せを思います。
みなさまにありがとう。
トラ子、お伝えしましたよ。
そして、母さなトラからも、みなさま、いつもありがとうございます。
さなトラ 藤野早苗
✳️アガパンサスカフェのお知らせ
7月28日水曜日 14:00-16:30
ふくふくプラザ401会議室
ゆるゆるお待ちしております。