樹芸の域を極めると
2021年 03月 30日
この3年間、夫が単身赴任していたのですが、福岡に戻ることになり、
引越しするのでその作業のため〜と言ってもあまりやることはないんですね。荷物は必要最低限のものしかないしね。
どちらかと言うと、近くに住まいのある義兄家族とこの時期を逃すとしばらく会えないかも…ということで感染予防に十分注意しての香川県高松来訪。
せっかくなので、国の特別名勝指定文化財庭園、栗林公園に行って来ました。
1600年代に作られた、巨大な大名庭園です。緑深い紫雲山を背景に、6つの池と13の築山を配し、1000本もの見事な手入れ松、四季折々に咲き誇る花々の美しい庭園。
小雨の中で桜はほぼ満開。静かな時間が流れていました。
普段私が目にしたことのない、不思議な枝振りの松の木の並びが現れました。どういうことだ…と思っていたら、反対側から見るとまるで松の壁です。「箱松」というのだそう。
樹芸の域を極めた、長い長い年月の手入れの賜物なのだそうです。
栗林公園は、紫雲山も庭の素材として作られていて、スケールの大きさにため息が出ます。
どこもここも、一朝一夕には作れないものばかり。
江戸の昔に思いを馳せることしばし…
今の世に生きる自分の小ささが身に染みたのでありました。