けっこう吹雪いた昨日の福岡。緊急事態宣言発出下でもありますし、果たしてご来店いただけるのか?と思いつつ、やはり開店することにしたアガパンサスカフェ。開店から1
時間経過したあたりでお一方ご来店。雪だからどうしようか、ずいぶん迷ったけれど、やっぱり来ようと思って、って言っていただいたのがとても嬉しかったです。
こんな寒い日、本当は熱いお茶と美味しいお菓子でおもてなししたいところですが、基本飲食は控えるように、とのことですので、お菓子はあらかじめ袋詰め、お茶はペットボトルを用意しました。味気ないけど、しばらくはこんな感じで。辛抱、辛抱。
まあ、こういう状況でも私たち咲くふぁ福岡両トラ、相変わらずのユルユルさ加減。いらしていただいた方のお話を聞きながら、思ったこと、思い出したことをつらつら語ります。
参加してくださった方の了解を得たので、少しだけ、昨日のカフェで話したことをご紹介しようと思います。
テーマは「終わり」。お話してくださった方をAさんとします。Aさんのお子さん、どうしても学校の空気感に馴染めず、学校に行かない選択をし、ご家族とともに独自な学びの道を模索し、進路も決められたのだそうです。
それは素晴らしいですね、と心底感嘆するしょこトラ、さなトラ。
でも、とAさんは続けられました。「私としては、この子に対して、いつもいつも、なぜもう少し頑張れないのだろうって思うんです。あともう少し我慢すれば、もっといい結果になるのはわかっているのに、なぜそうしないんだろうと思うと、なんだかモヤモヤしてくるんです。」
あー、わかります。私もトラ子に対してそれ、しょっちゅう感じてました。「なぜここであきらめる?もう少し頑張ればさらにいい結果を残せるのに。次から次に新しいことに手を出して、結局全部中途半端やん。」そんな感じ。
でもある時気づいたんです。トラ子は自分が満足できるところまではやっているんだということに。でも、そこまでできてしまったがために、親はもっともっと…と望んでしまうんですよね。
親からすれば、また中途半端に放ったらかして…と言いたくなるような状態でも、子どもにしたら、それがミッションコンプリートかもしれない。何をもって、どの地点をもって完了とするかは、人それぞれ違うんですよね。
もう少し頑張れば…と思うより、ここまでやっててすごいなあって感心する方が子どもも親も幸せですよね。それに、人ってできないって言われ続けると本当にできなくなるし、やる気もなくなります。でも、ここまでできてるよって言われたら、じゃ次はもう少し頑張ろうかなって思えますよね。
子どもがここで終わりたいと思ったなら、多分、今はそこが終わりなんです。まずそこを認めてあげると、お子さんの呼吸はずいぶん楽になるかもしれません。トラ子がそうだったから、なんとなくそう思うのです。
さなトラ 藤野早苗