先ほどの話です。私の朝は愛猫ニコラの圧で始まります。彼は毎朝7時に私のベッドに飛び乗り、顔の真横に両手を揃えて座り、しばらく私を見下ろして、「朝ご飯」と静かな念を送るのです。こうされた時点で、私も観念してむっくり起き上がるわけですが、今朝目覚めた時の己の姿に驚いてしまいました。
肌掛け用ケットもベッドカバーも全てめくった状態で、仰向けで真っ直ぐ身体を伸ばして寝ていたのです。昨日まではちゃんとケットをかけていたのに。
昨夜の私、暑かったんだ。
夏って突然来るなあ。
こんな堪え性のない私の健康を守ってくれているのが、一枚のタオル。一年中、寝る時には首に巻いています。私が体調を崩すのは、大抵首から。ここが冷えると低温刺激性鼻炎になるし、頭痛に襲われる。強烈な肩凝りにもなるし、揚げ句風邪を引く。首に巻く一枚のタオルは私には布団一枚、コート一着くらいの意味があるかもしれません。
冬の夜の冷たい空気はもちろん、夏の夜、汗が気化するときの体温低下からも守ってくれる「首タオル」。
パジャマ着用でベッドに真っ直ぐ身体を伸ばし仰臥。首にはタオルが巻かれていて…
って、二時間サスペンスドラマにありがちな残念な人みたい…。ご飯を要求するニコラの横で、ほんの数秒、自らの脳裡をめぐった思いを綴ってみました。
たとえ、そうであっても健康のためには「首タオル」はあり、ですよ。笑笑。
さなトラ 藤野早苗
ニコラと苺狩り。笑笑。