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コートを着る文化❓

先週の後藤弁護士講演会では、子どもの人権から不登校を考えていったわけですが、その中で制服についてのお話もありました。
学生服の詰襟、下を向いて学習する姿勢を取るには窮屈で、ブレザータイプの制服と比べると学習効率が落ちるというデータがあるとのこと。(制服メーカーの調査によるものだそうです)
セーラー服は暑くても調節できない、冬は寒いということ。首回りの寒さは半端ないですよね。
こういった不自由な服を子どもたちに着せていること、そもそも自分の好きな服装をする自由が奪われていること。

考えてみれば、ごく当たり前の話です。

思い出したのですが、私の子どもが行った中学で、「寒い時にはセーラー服の上にカーディガンもしくはダッフルコートの着用は認める」と生徒手帳に書いてありました。
修学旅行は京都だったのでその時はさすがに着ていく生徒も多かったのですが、普段ダッフルコートを着ている生徒は見かけませんでした。
娘が1年の時、担任の先生に訪ねたことがあります。
私「先生、ダッフルコート着てもいいんですよね?」
先生「ええまあ」
私「なんでみんな着てないんですかね…?」
先生「この学校にはコートを着る文化はないんです!」
私「?…」
文化がないってなんじゃそりゃ…と思って話を続けるのをやめました。

今になって思えばちゃんと話を詰めるべきであったかもしれません。
先生のキッパリした物言いに絶句した、気の弱い私でした…

この話は今から10年以上前の話です。
件の学校ではコートを着る文化は相変わらずないようです。

大人になって何十年も経っている私などからすると、自分が着たい服を着ずに毎日過ごす、それだけでストレスフル。

そういえば、私の知人が「この仕事がしたいんだけど、制服が絶対イヤだから応募するのをあきらめた」と言っていたことがあります。
その制服は、ポロシャツをスラックスにインして着なければならなかったのでした。
「中年のぽっちゃり体型にはキツイわ。働いてる人たちはイヤじゃないのかしらね」と彼女は悔しそうでした。(スリムになって応募するという発想はありません。ありのままの自分でいたいわけですから。)

着たい服を着る、表現の自由ですよね〜
中学生の服、「制服」ではなくて実は「標準服」なのですね。校長が「望ましい」として示されている服装です。つまり本来は着ても着なくてもどっちでもいいんです。
建前だけでなく実際にそうなったらいいだろうなあと思います。

しょこトラ    水元晶子
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by sacfa2018 | 2019-11-02 00:05 | 学校 | Comments(0)

不登校当事者に伴走するボランティア「咲くふぁ福岡」です。当事者の話す会「アガパンサスカフェ」もやってます。


by sacfa2018
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