夜12時前後、時々娘からメールが届く。少し前まではちょっと心配になるような内容のものが多くてメールの音が聞こえると緊張した。
今もハッとするのは同じだが、メールの内容が変わってきたなあと思うことがある。
最近のメールは、私に注意喚起を促すものが多い(笑笑)。昨日は、高齢者の自動車事故多発の報を受けて、日常的に車に乗る私にくれぐれも気をつけるように、という内容だったし、その前のメールには、佐川急便を名乗る人物から送り状に記されたお宅の住所がはっきり読み取れないので教えてほしい、という電話がかかってきてもそれは詐欺だから、住所を教えてはならないとか…。
わざわざメールをくれるのは本当にありがたい。車の運転は慎重に慎重を重ねても重ねすぎることはないと思っている。佐川急便詐欺については、教えてもらわなかったらほいほい住所を教えていたかもしれない。
しかし、である。私はいつから娘に心配をかける存在になったのだろう。自分では小さな娘のことを心配ばかりしているしっかり者の母親のつもりだったのだが、実際は、デジタル音痴の世間知らずの年寄りとして、娘から心配される立場になっていたのだった。
こんな日が来るなんて。娘が不登校になって、世の中の不幸を自分ひとりが背負っているような気持ちになって、これから先、ずっと笑うことなんかないんだろうな、と思っていたあの頃。今もまだまだ考えることはたくさんある。でも、私が娘を心配するように、今は娘が私を心配している。子どもはそれぞれの速度で確実に育っているのだなあ。
娘に心配かけないように矍鑠としたばあさんになりたいものである。
さなトラ 藤野早苗
✴️市川雅美先生(公認心理師・臨床心理士)講演会「不登校〜カウンセラーの視点から見えてくるもの」を開催いたします。
7月7日 日曜日 13:00-16:30
ふくふくプラザ
詳細は以下に。
定員がございます。お申込みはお早めがよろしいかと存じます。よろしくお願いいたします。