『風と共に去りぬ』上巻を読んで
2019年 05月 16日
今日はその後の私の感想文にまつわる話。
中学3年の夏休み、読書感想文の宿題がありました。
私は『風と共に去りぬ』を読んで書くことにしました。なぜこの本にしようと思ったのか…それは世界文学全集の背表紙を眺めて、単純にタイトルが気に入ったからでした。
内容の前知識はゼロでした。
上下巻に分かれていて、かなりのボリュームがありますが、長い夏休み、部活も終わったことだし読んでみよう!と思ったのでした。
「子ども世界文学全集」ではないので、読むのに思ったより時間がかかってしまい、上巻を読み終えたところで、気がつけば夏休みも終わりに近づいています。
これはどう考えても最後まで読めない。困った。
だからといって、感想文用に別の短い本を今から読むなどという小技は使えない人なのでした。
ここまでしっかり楽しんで読み進めてきたのに、後半をすっ飛ばして読むわけにはいかない。
しかし感想文は書かねばならない。
そこで私は、読書感想文は一つの話を読み終わってから書くものとは決まってないだろう、と思いつきます。
出したのは
「『風と共に去りぬ』上巻を読んで」
と題した感想文。
丁寧に読み進めていたら、夏休みの間に半分しか読めなかったことを正直に書いて、そこまでの内容から感じたことを書きました。
そして、これからどういう展開になるのか、非常に楽しみであることを書いてまとめました。
夏休み明けに提出すると、国語のF先生に呼ばれました。あー怒られるのかなーと思いながら職員室に行くと、
F先生は「半分しか読んでないのに感想文出してきた奴は初めてだぞ。しかしなかなか面白いから、市のコンクールに出してみる。」
と言われるではありませんか。
「面白い、実に面白い」
ガリレオ先生ではありませんが、何度も言われました。
そしてコンクールの結果は…
上巻を読んで、という形の感想文は受け付けません、と私の感想文は差し戻されたのでした。
F先生はとても悔しそうでした。
「面白いのになあ〜」と大きな丸を五重くらいにしてつけて返してくれました。
私は、差し戻されたと聞いても、悲しくはありませんでした。
そうか、やっぱり全部読んでからじゃないと読書感想文にならないのか、と淡々と学んだのでした。
F先生が面白がってくれたので、私の自己肯定感は下がらずに済みました。
『風と共に去りぬ』はその後最後まで読み切りましたよ。
この後半を読まずして、感想文を書くとはもったいない…と思ったかどうかは記憶にありません。

しょこトラ 水元晶子
5月16日木曜日14:30〜17:30、不登校当事者のお茶会アガパンサスカフェを開催いたします。
予約はいりません。
どうしようかな…と思っていらっしゃる方、どうぞお越しください。
気軽に…というわけにはいかないかもしれませんが、一度のぞいてみようかな、くらいの気持ちで。
他の方の話を聴くだけでもかまいません。
時間内出入り自由です。
咲くふぁサントラ、お茶とお菓子をご用意してお待ちしています。
場所AIPカフェ(福岡市中央区大名1-14-28紺屋2023 3階302)
参加費 500円
場所がわかりにくい時はお電話ください。
メール:sacfa2018@gmail.com
電話:080 9140 1050