短歌の友人に斎藤茂吉の研究者がいる。詳細はこちらをご覧ください。
私たちは彼女のことをちづりんと呼んでいる。昨日、あるイベントを運営し、その打ち上げの食事の席で、ちづりんとじっくり話すことができた。
私は不言実行は全く無理なタイプなので、思いついたことは口に出すことにしている。先日、ブログにある歌人についての論をまとめたいなあ、とぼんやり呟いたら、ちづりんがそのことについて、ポツリポツリと質問を投げかけてきたのだ。
質問は平易な言葉で、しかし、多分、評論を書くとするとテーマになることについて的確に問うもので、それに答えているうちに、私の中の曖昧さや、矛盾があぶり出されてきたのであった。
産婆術!
人権、ジェンダー論キビシい昨今、産婆という言葉を使うことは少々憚られるが、これはれっきとした哲学用語。古代ギリシアの哲学者ソクラテスの命名である。
こんな風に書くと仰々しいが、実は私たちは生活の中で実に頻繁にこの産婆術を実践している。
長い電話やメール、ラインのやりとり…。これらは実は産婆術。一段落ついた時には妙にすっきりしていないだろうか。まあ、あくまでも良き「対話者」を得られた場合、の話だけれど(相手を間違えるとかえって辛くなることがあるので要注意)。
これってカウンセリングじゃない?そう、多分、産婆術ってカウンセリング。カウンセリングという言葉が生まれたのは、その学術体系が確立されて以降だろうけど、昔から人は誰かに話すことで自分を整理してきたのだ。
「話す」は「離す」。そして、手「放す」。
話すことで、自分を客観的に見て、そして、内在する問題を手放してゆく。
すぐに結果は出ないけど、心がけることは大事。そのことにあらためて気づかせてくれた友人ちづりんに感謝。ありがとう、ちづりん。
さなトラ 藤野早苗
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