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「あしたになったら…」


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「中学になったら学校へ行くから」…

息子はそう言いました

小学校の卒業式は午後から校長室で

その帰りのことでした



入学式、弱々しい足取りで息子は中学へ向かいました

私の友人が写してくれた写真は、本当に、やっとかっと立っている姿

私は認められなくて

きっとそのうち元気になると思い込もうとしていました

けれど、学校に行くことがつらい子どもが

学校に行って元気になるなんて

考えてみたらおかしな話です



今私が思っているのは

不登校の問題に苦しんでいらっしゃる大人の方々が

ご自分を責めてほしくないなあということです

子どもに期待してしまうのは

学校へ行くことが社会の強い大きなシステムになってしまっているから

そこから大人の意識が抜け出すのは容易ではないのです

親がマジメだからとか、放任だからとか、甘いとか、厳しすぎるとか

個人だけに被せる問題ではないと思っています



「明日は(未来は)学校に行く」は

学校や社会の「学校に行かなければいけない」という思いが

子どもにそう言わせてしまっているかもしれません

親はその中にあって、その子どもに必要なことや大切なことを

一人で考え抜くことは

とても難しいことだと思います



だから家族はあまり自分たちを責めないでほしいのです

ただ

気づいたところから

いろいろ考えたらいいと思います

そして、こまったり悩んだりしたときには

分かってくれる人に相談するといいと思います

または、出かけていって仲間を探すのがいいと思います



子どもが

学校へ行っても行かなくても

愛される



そんな社会が

私はほしいです




くにトラ  鈴木久仁子



by sacfa2018 | 2019-04-07 08:03 | 不登校 | Comments(0)

不登校当事者に伴走するボランティア「咲くふぁ福岡」です。当事者の話す会「アガパンサスカフェ」もやってます。


by sacfa2018
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