専願入試と成人式
2019年 02月 03日
🏉 🏉 🏉
私立の専願入試が終わって一息ついたところですね。
進路が決まった生徒さん方に、おめでとうを申し上げたいです。
これから受験なさる方々もどうぞ健康に気をつけて。
専願入試というと、長男を思い出します。
5年前です。
中3だった彼の「独立運動」真っただ中でした。
私との衝突は特に激しかった。
でも、夜ゲームセンターに遊びに行きたいと言いだしたら、なんとしても引き留めたくなりますよね?
ならないかしら。
息子のシグナルに対して、私がどうすれば彼は落ち着くことができたのでしょうか。
ていうか、子育てで、親にできることはたかが知れてるってことなんでしょうかね?
暴挙に見えた彼の行動を必死で止めようとするたび、なんというか、私が歯車を逆に回しているというか、
流れに逆らっているのは息子ではなく私であるという、居心地の悪さを自覚していました。
でもでも、家出しても帰ってきたときは温かく迎えてやりなさい、なんて、相当ムリです、無理無理。
そんなアドバイスに反発して、ますます意固地になっていたのも確かです。
躓きながら、いろいろな人に助けていただきながら、私たち夫婦はゆっくりと練習を積んでいったと思います。
特に私のスピードは遅かったですが。
いつの間にか、友だちをたくさん家に連れてくるようになりました。
遠くからの中学生もいました。
いわゆる、たまり場になっていきました。
いいよいいよ、誰でもおいで、っていう場所に
なんとなくなっていきました。
なるようにしかならんもんね。
なるようになっていくんやね。
彼は専願で入試を受けたのでした。
中学部活の顧問兼担任さんから促されて
その高校のラグビー部の練習に参加した時、
監督さんの
「そのまんまでおいで」
温かい言葉に救われました。
家からちょっと離れた寮のある学校。
「息子君は家から離れたほうがいい」という担任さんのきっぱりとしたアドバイスにも背中を押され。
子どもをこんなに早く手放すのかという少しの驚きもあったけれど。
「あの時試験に受からなかったら働こうと思っていた」とは、息子氏が高校を卒業する直前に言ったこと。
縁あって彼の居場所となったところ。
親元を離れて、新しい環境にすんなりなじみました。
中学で必死に自分探しをし、獲得したのは、
たくさんの気のおけない友人だったという、思春期らしいオチ。
そんな彼は、成人式のために帰省。終わるとすぐに名古屋へ戻ってしまいました。
今までは寂しくないと思っていたのに、この時だけはこみ上げるものがあり。
くにトラ 鈴木久仁子
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