たとえそれがかすかな虹でも

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1月9日。つい数日前だ。ある母親が娘の不登校をはかなみ、

わが子を手にかけようとしたといわれる事件。


娘さんは意識不明とのこと。ただ恢復を切に祈る。



このニュースを聞いたとき

実は即座に反応できない自分に驚いた

遠い世界のことだと思ったか

自分と重ねるのを無意識に恐れたか

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少したって

わたし自身の記憶が

次々とたち現れ

今も直視できない部分があることに

気づく




わたしは孤立していたのだった

一人素手で穴を掘り続ける

暗く細く泥だらけの穴を

そこに身を縮めながら体をよじりながら、髪を振り乱しながら

入り込まずはにいられない狂気



生きるのが困難だと思い詰め

元気な人を見るとやりきれなくなり

些末なことでケンカ腰になるような

ほんとうについこのあいだまで




その母親はわたしだったかもしれない

あの時あの本のあの言葉に触れることがなかったら

あの時あの音楽を聴かなかったら

あの時あの人に出会わなかったら

あの時温かい言葉を受けていなかったら

あの時、あの時、あの時。

「あの時」がたまたま重なって今の私があるのだとしたら。



道が一本しかないと思い込む究極が

命の否定に

地続きにある

遠い世界のことではない




今一度わたしにできることを

自分に問うてみる

苦しむ人が一人でも減るように

罪に手を染めてしまうほど人をひとりにしてしまわないように

わたしは、いっそう心を込めて声を上げていこうと思う

声を上げている人たちとつながろうと思う

苦しい人と

多くの人とが

ゆるやかに手をとりあえるように



それがたとえかすかな虹でも

私たちにはもう

見えているのだから。


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くにトラ   鈴木久仁子


HPもごらんください🍀
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by sacfa2018 | 2019-01-13 08:40 | 不登校支援 | Comments(0)

不登校問題当事者であった経験からその時のこと、またこれからのことを日々綴っていきたいと思います。


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