奇跡的に前川喜平さん講演会開催の運びとなり、嬉しさ極まるわれわれ三人。が、しかし、2018年1月下旬の段階ではまーーーったく何一つとして決まってはいなかったのでした。
だって私たちはただの主婦。私たちにあるのは、不登校当事者の家族として味わったあの辛い思いを、今リアルタイムで経験している方々の気持ちを少しでも楽にしてもらえたら、という思いだけ。それができれば、きっと世の中明るくなるよね、という妙な楽観性だけ。
でもそれが良かったのでしょう。あまりにも危なっかしい私たちに手を差し伸べて下さる方々のどれほど多かったことか。人から人へ繋がっていくその速度の早さに驚き、協力して下さる方々の気持ちの熱さに泣けました。
昨日のくにトラの記事、「どうしても神戸の講演会に行かなくてはと思った」というのは、大袈裟かもしれないけれど、天命だったのだと思います。私たちの個人的な思惑を超えて、この講演会を開催することが何らかの大いなる意思だったのだと思います。前川さんの日程調整や、ホール予約、チケット完売などなど、多分本当ならもっと苦労するはずのあれこれがびっくりするほどスムーズに運びました。資金面についても、何の実績もない私たちに、グリーンコープさんから助成金をいただけることになりました。本当に本当にありがたいことでした。
拙ブログやフェイスブックにコメント下さる方々も増えて、これもまたありがたい限り。でもそれは、不登校に悩んでいる方々がどれだけ多いかという証左でもあります。そんな方々の思いが具現化して、私たちを動かしている、そんな気がしてなりません。
今週末12月8日、いよいよ前川喜平さん講演会「不登校から見えてくる教育の未来〜多様性を考える」開催。地方在住の一介の主婦の思いを意気に感じて下さった前川さんに十全なお話をしていただけるように、また、チケットを購入下さった方々が満足していただけるように、残る日々を準備に当てたいと思います。
昨日、12月2日は最後の実行委員会。最終打ち合わせの後、約600部の配布用フライヤーを渡しやすくまとめる作業。実行委員のみなさま、本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。
帰宅後、講演会当日、お手伝いいただくみなさまにお渡しするスタッフパスを作成。夫所有のラミネートマシンで家内制手工業。お渡しするボランティアスタッフのお顔を思い浮かべつつ。
不登校はその当事者及びそのご家族のみの問題ではありません。不登校について考えることは、ひいては社会を豊かにします。その理由は前川さんのお話を聞いていただけばご理解いただけると思います。びっちり100分、前川喜平さんのお話をお楽しみ下さい。
12月8日、お会いできるのを楽しみにしています。
さなトラ 藤野早苗
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