アガパンサス日記。日記なので、今日は日記風に書いてみる。
9月25日火曜日。咲くふぁ福岡のメールアドレスに、不登校の子どもを支援しているTさんという方から、会って話がしたいという連絡をいただく。嬉しい。
咲くふぁ福岡代表鈴木くにトラと事務局スタッフ藤野さなトラ、15時に約束の場所へ。そこでお待ちいただいていたTさんは社会福祉士。福岡市から委託されて不登校問題に取り組んでいらっしゃる女性。お若いが経験豊かで、知的な、小雪似の佳人である。
個人情報は厳守された上で、今抱えている問題の難しさについてお話しされ、われわれ二人に不登校当事者家族としての意見を求められた。
Tさんが担当されているケースとわれわれの経験は同じではないだろう。参考になる部分は多くはないかもしれない。でも、あらゆるケースにおいて共通することはある。
それは、不登校とは、心身ともに限界に達した子どもたちが発信する命がけのサインだということ。
サボりでも甘えでもない。不登校の子どもたちは学校に行くよりずっと辛い時間を日々過ごしているのだということ。
そんな子どもたちに、学校に行くことを迫るのは、ただ追い詰めることにしかならず、家族の信頼関係を失ってしまいかねないということ。
学校に行くこと自体に大きな意味は実はなくて、子ども一人一人に用意されている未来への途上に学校があるという、ただそれだけなのだということ。
だから、学校以外で学びたければそれでいいし、今はそういう学びを保障する法律もあるのだということ。
そんなことを話した。それは自分の子どもが不登校になって、そこから生き方を考え直したときに見えてきた風景である。個々の経験から帰納的に見えてきたことをまとめるとこういうことになるのだと話しながら思った。
話すということはやはり大事だ。Tさんに教えるどころか、気づかせていただくことばかりだった。1時間ほどお話して別れたが、果たしてわれわれは何かお役に立てたのだろうか。
もし、たった一つでも心に引っかかるものがあったとしたら、とても嬉しいのだけれど。
さなトラ 藤野早苗
10/20 土曜日 19:30-2040
ふくふくプラザで、咲くふぁ福岡 講演をさせていただきます。以下のフライヤーをご覧下さい。一般社団法人「福岡おやじたい」主催のイベントMAZEKOZEセミナーにお呼びいただきました。おやじたいのみなさま、ありがとうございます。