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16歳の私へ

ここ数日、次男が帰省してきていた。

私とよく似た気質の次男を見ていると、ずっとずっと昔の記憶が蘇る。

私が高校に進学する年の3月、我が家は引越しをすることになった。
だから、高校に入った時、同じ中学校から行った人は誰もいなかった。

私は、「これはチャンスだ」と思った。

私のことを知る人は誰もいない。
引っ込み思案で、生真面目な自分を変えるチャンスだ。
カラッとして、元気のいい、ちょっとふざけた子になりたいと思った。

(今なら「キャラを変えるんだ」というところだろうが、何十年も前なのでそんな言葉はまだなかった。)

わりとうまくいった、と思ったのも初めのうちだけで、
何事にも無理は禁物。
そんなに簡単に持っている気質は変わるものではないのだった。

引っ込み思案、というところは抜けることができたが、実際は融通の利かない、地味な田舎の女子高生どまりであった。

学校にいる時の自分と、一人の時の自分は別、と分けようとすることは不自然なこと、という自覚がなかった。

何を無理していたのやら、と昔の自分が少し気の毒でもある。

自分を受け入れることができれば、とても楽なんだよ、とあの頃の私に教えてあげたい。

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しょこトラ Sho Miz












by sacfa2018 | 2018-07-24 00:05 | 子どもの頃 | Comments(0)

不登校当事者に伴走するボランティア「咲くふぁ福岡」です。当事者の話す会「アガパンサスカフェ」もやってます。


by sacfa2018
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