16歳の私へ
2018年 07月 24日
私とよく似た気質の次男を見ていると、ずっとずっと昔の記憶が蘇る。
私が高校に進学する年の3月、我が家は引越しをすることになった。
だから、高校に入った時、同じ中学校から行った人は誰もいなかった。
私は、「これはチャンスだ」と思った。
私のことを知る人は誰もいない。
引っ込み思案で、生真面目な自分を変えるチャンスだ。
カラッとして、元気のいい、ちょっとふざけた子になりたいと思った。
(今なら「キャラを変えるんだ」というところだろうが、何十年も前なのでそんな言葉はまだなかった。)
わりとうまくいった、と思ったのも初めのうちだけで、
何事にも無理は禁物。
そんなに簡単に持っている気質は変わるものではないのだった。
引っ込み思案、というところは抜けることができたが、実際は融通の利かない、地味な田舎の女子高生どまりであった。
学校にいる時の自分と、一人の時の自分は別、と分けようとすることは不自然なこと、という自覚がなかった。
何を無理していたのやら、と昔の自分が少し気の毒でもある。
自分を受け入れることができれば、とても楽なんだよ、とあの頃の私に教えてあげたい。
しょこトラ Sho Miz