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親離れされるということ

「普通の子どもと同じようにはいかない。なんでうちの子はこうなんだろう。ひねくれている。へそ曲がりだ。ああ言えばこう言う。屁理屈ばかりこねる。素直じゃない。」

不登校になった彼からは私の態度はこのように見えていたそうだ。
そうだったのだろうな、彼が中学生の時は。
頭ごなしにガミガミ言う親。

「素直に言うことを聞かない。普通の人は、はい、わかりましたと素直に従う。が、私はそうならない。都合の悪いことに、だ。
だから、ガミガミ言われ続ける。言われたって治らない。言う方も疲れるだけ。言ったって、届かない、伝わらない。

そして、いろいろいやになる。

やる気なくなる。学校に行かなくなる。普通とされていることに合わせることに疲れて、生きることに対して虚無的になる。

10年後ぐらいに分かってもらえたりするのかもしれない。」

そうだね。
10年後、それは今だ。
今、私は彼を理解しているのかと問われれば、あの頃よりもかなり理解していると思う。

でもそれは私の勝手な思い込みなのだろう。

私と彼は似ているところがたくさんある。

おそらく私がこれまでに困ったこと、嫌な思いをしたことを、彼も経験して行くのだろうと思うと、つい口を出したくなる。



私は彼から頼ってもらえているのかなと思って、余計なことを言って、ああしまったと思うのだ。

ガミガミは言わないけれど。
彼にとっては同じことなのだろうな。

一般論を話しても何の意味もない。

そもそも私自身がまともに歩いて来ていない。
彼の前で、大人ぶるのはやめよう。

私が中途半端な親だったことは、見透かされている。
さっさと子どもは親を捨てている。

親離れされるということ_d0378078_01105426.jpeg

しょこトラ Sho Miz

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by sacfa2018 | 2018-07-14 01:07 | 不登校 | Comments(0)

不登校当事者に伴走するボランティア「咲くふぁ福岡」です。当事者の話す会「アガパンサスカフェ」もやってます。


by sacfa2018
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