急がば回れ

子どもが学校に行かないことで色々困る(ように思える)ことがある。学校に行かないままで、将来どうなるんだろう、とか、仕事につけなかったらどうしよう、とか、果てしなく妄想に近い困り事はともかく、「日中、どこに行けばいいのか?」という目の前の問題をなんとかしなければならない。

子ども自身はもちろん、親もまた、「学校に行ってないのに、昼間出歩くなんて…」と妙な罪悪感に囚われてしまうと、子どもを家に閉じ込めてしまうことになる。子どもの居場所の確保は喫緊の課題なのだ。

わが家の場合はどうであったか。私が定職についていなかったからできたことかもしれないので、あまり参考にならないかもしれないが、私は昼間でもどんどん娘と出かけていった。映画を観たり、買い物をしたり、本屋で長い時間立ち読みしたり。私が出かけるさきで、娘も一緒に行ける場所には誘ってみた。行くと言えば連れて行くし、行かないと言えばお留守番。

私がこうしていたのには、当時は無自覚だったのだが、多分理由がある。一つは、娘を一人にしておくのが心配だったこと。結局それは全くの取越し苦労だったのだが。もう一つには、一緒に出かけることが「あなたが学校に行ってなくても、私は全然構わないよ。」というメッセージになればいいなあと考えたのだ。実際、私は娘と出かけることが楽しかった。もちろん不登校という現実を考えると落ち込みもしたけれど、それ以上に、今、娘が楽しそうなことが嬉しかった。

子どもは親が想像するよりずっと親のことを考えている。自分のことで親が悲しんだり、苦しんだりするのが一番辛い。そんな親の姿を見て、ある時は、荒んで暴力的になり、またある時は合わせる顔がない、と自室に引きこもってしまう。

なかなか難しいことだけど、子どもが家にいる状況を楽しめるようになると、多分、不登校になる前よりずっと親子関係は良好になる。そうなったら、今後のことを家族で考えればいい。不登校は再生の時間。楽しみながら、じっくりと親子で過ごしてみてはいかがだろう。
急がば回れ…。この言葉、とてもしっくりくるんだなあ。


さなトラ 藤野早苗


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馬が好きだった娘。乗馬する?と聞いたら二つ返事ですると言ったので、乗馬クラブに入会。ついでに私も入会して、20年ぶりに馬上の人になりました。楽しかった!
写真は娘。楽しそう。

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by sacfa2018 | 2018-07-13 00:20 | 不登校 | Comments(0)

不登校問題当事者であった経験からその時のこと、またこれからのことを日々綴っていきたいと思います。


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