サバイバー

「娘さんはサバイバーなのですよ。」

娘が不登校になった直後、訪ねたカウンセラーの先生に言われた言葉。
サバイバーとは、生き抜いた人、の意。中学1年から、3年の1月まで、ずっと学校に馴染めないまま、それでも頑張って通学していた娘のことを、カウンセラーの先生はこう表現されたのだった。

「よく頑張られましたね。」先生はこう言って娘を労って下さった。

それにしても「サバイバー」とは…。この言葉は不登校の子どもたちにとって、学校がどのような場所なのかを伝えている。理由は様々だろうが、とにかく、娘は死地に赴くような覚悟で、日々登校していたのに違いない。そんな気持ちを、学校側はもちろん、親ですら、わかっていなかった。

「そのくらいのことで休むなんて、何を考えてるの?」
「みんな少しは嫌なことがある。それでも学校に行ってるんだから。」
「学校に行けないような人間が将来、社会で生きていけるはずがない。」

娘にとって学校は銃弾が飛び交う戦場のような場所だったのだろう。そこに毎日、丸腰で後方からの援護もなく、一人で出ていかなければならなかった。カウンセラーの先生は、頑張り続けた娘を、そして不登校になってしまった娘を勇敢な「サバイバー」とおっしゃって下さったのだった。

この言葉に救われた。
「そうか、この子はそんなに頑張ったんだ。辛くてたまらない日々を誰にも理解してもらえず、一人で戦っていたんだ。」

surviveしてくれてありがとう。

前川喜平氏が「死にたくなるくらいなら、学校に行かなくていい」と発言されたのは、その3年後であった。

さなトラ 藤野早苗

ホームページもご覧ください。

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by sacfa2018 | 2018-07-09 05:31 | 不登校 | Comments(0)

不登校問題当事者であった経験からその時のこと、またこれからのことを日々綴っていきたいと思います。


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