友人の水彩画家、春崎陽子さんが「不登校から見えてくる教育の未来~多様性を考える~」の盛会を願って、素敵な素敵な素敵な×∞…アガパンサスの絵を描いて下さいました。うれしい!
あまりにもうれしいので、早速、アップさせていただきますね。
陽子先生、ありがとうございます。
「咲くふぁ福岡」は、Support Absentee Children and their FAmilies(欠席している子どもたちとその家族を支援する) の頭文字をとって、SACFA(さくふぁ)。何だか花が開くイメージだよね、ということで「咲くふぁ」の字を当てました。じゃ、咲くのは何の花?と考えたとき、思いついたのが、アガパンサス。
Agapanthus(アガパンサス)はギリシア語で、Agapae(アガペー=愛)とAnthos(アントス=花)の複合語。つまり「愛の花」の意です。ちょうど今の時期、街路樹の下や、公園の一角で、薄紫や白の花を空に向かって掲げています。よく見ると小花が花冠をなし、美しく凛々しい花なのですが、目立ちません。この花の名を知っている人はめずらしいのではないかと思います。この花がなぜ、愛の花と言われるようになったのか、それはギリシア神話に由来します。
全知全能(そして好色漢)の神ゼウスに見初められた虹の女神イリス。
イリスは、ゼウスの妻ヘラに仕え、ヘラを心から尊敬していました。
ゼウスの要求を容れることは、ヘラを裏切ること。そんなことはイリスにはできませんでした。
「私はどうすればいいのでしょう?こんな苦しい思いをするくらいならどこか遠くへ行ってしまいたい。」
困ったイリスはヘラに相談しました。
すると、ヘラはイリスを助けるために、七色に耀く首飾りをイリスの首にかけ、酒をふりかけました。
するとイリスはたちまち虹の姿となり、空へ駈け上ってゆきました。
このとき、地上にこぼれた酒の雫から開いた花がアガパンサスなのです。
アガパンサスの語源アガペーは「無償の愛」の意味ですが、元々は「神の愛」というニュアンスだったようです。それはこの神話からもわかる気がします。面白いのは、「神の愛」は一方通行だということ。イリスにふられるゼウスは面目丸潰れで滑稽ですが、でも相手がどう思おうと、とにかく愛しているという態度を貫きます。見返りを求めないのですね(身勝手という見方もありますが、そこはまあ…笑)。
だから、アガパンサスの愛は「無償の愛」。見返りを求めない愛です。これが愛の本質なのですが、私たちはついそれを忘れがち。「こうしてくれたら愛せるのだけど…」、「自分が尽くすばかりで嫌になる…」と思ってしまいます。私たちは条件付きの「愛」に慣れてしまっているのです。
そして、その不毛さに気づかせてくれたのが、娘の不登校。学校なんか行かなくても、とにかく命があって、生きていてくれればそれでいい。この子が私のことを嫌いでも、私はこの子を愛している…。それは今まで自分が愛だと思っていたものが実はそうではなかったことに気づいた瞬間でもありました。
「咲くふぁ福岡」のシンボルフラワーをアガパンサスにしたのはそういう訳です。「アガパンサス」、なかなか覚えにくい名前ですが、ぜひ、心に留め置き下さいね。
さなトラ 藤野早苗
ホームページもご覧ください。
*上記の神話は、語り継がれるうちに、アガパンサスではなく、アイリス(イリス)の花に変わっていったようです。こんなおもしろエピソードがあるところもこの花の名前が気に入っている所以です。
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