娘が不登校になって、色々特徴的な現象が出来した時、私が何より驚いたのは、
私も不登校だったのだ!
という事実である。
児童・生徒の頃ではない。高校で教員をしていた頃のことだ。簡単に言うと、職務に適応できなかったのだ。
同調圧力。指導要領に従い、校則を守らせ、一定の評価基準を遵守する。
頑張った分、生身の自分と教員の自分が乖離した。どうしても起き上がれない日が月に何日かあり、その内、月一で扁桃腺が腫れて高熱が出るようになった。抗生物質も効きが悪くなり、熱がなかなか引かなくなった。
当時は、怠けている自分を情けなく思った。弱くてダメな人間だと自分を責めた。でも、娘が不登校になって、その苦しい状況を真近に見るにつけ、あ、私も不登校だったのだと納得した。
結局、二校11年勤めて教員はやめた。向いてなかったのだと思う。未練は全くない。
大人だって苦しくなる学校という空間。ここに合わない子がいたって当たり前。でも、少しだけ、学校を居心地のいい空間にしてはもらえないだろうか?そこが楽しいところなら、自然と人が集まるはず。子どもを緊張させる場ではなく、教師と心が通う場にしてはもらえないだろうか?
日本人って、幸せになることに消極的すぎる。ストイックもほどほどにしないと、その内、みんな国外へ流出してしまいますよ。
学校が楽しい!
みんながそう思えたら、多分、その国は大丈夫。教育は百年の大計です。
さなトラ 藤野早苗
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廃校舎を利用した朝倉の共星の里美術館
こんな学校があればいいのに。