似たもの同士【8】〜高校入試〜
2018年 06月 16日
前回と少し重なりますが、中3後半から始めたいと思います。
中3の5月に不登校になり、秋には登校を始めたものの欠席数は80日を超えていました。
中2の秋から勉強は全く手をつけていません。
不登校だった生徒が多く通う高校はどうか、と何度も彼に言いましたが嫌だという答え。
そんなところに行っている人を身近に知らないし、全くイメージがわかない、家からも遠い。
結局彼は、全日制の公立高校を第一志望に、私立高校を前期と後期に1校ずつ受験することを決めました。
こう書くとたいそう立派な決意表明のようですが、特にそのようなものではありませんでした。
我が家は子どもが3人、経済的にできれば公立に進んでいただきたいという親の儚い希望を汲んでくれただけです。
冬休みは家族で勉強会。
私立はどちらも合格。ホップ、ステップ、ジャンプで公立も、とはいかず不合格。
公立の合格発表の日、不合格でしたが、私は「進路決定お祝いだー」と盛大にご馳走を作りました。彼の好きなものを並べました。
見方を変えれば、なんとか前に進める、そう思ったのです。
第一志望ではなくとも、行ける場所ができた、と喜ぶ家族をよそに、本人は戸惑っていました。
そもそも、どうして高校に行くのに試験で選別されなければならないんだ…
試験はよくできたと思ったのになぜ落ちたんだ…
(欠席数が多すぎる上に評定は…で、内申点はないも同然でしたから仕方ないことだったと思いますが、彼には理解できない話でした。)
そういう、みんなが当たり前、常識、とスルーする事柄について、立ち止まって考え込んでしまうという気質なのでした。
そんな混沌とした状態のまま、高校説明会へ。
後期で合格した私立高校は
兄が通った高校でもあり、自宅から自転車で15分と近かったので、彼自身が決めたところです。
進学校だったので、入学式までに大量の宿題が出されました。
しかし、ほとんど手を付けませんでした。
これをやっていかなかったらまずいぞ、と兄から言われてもやらず。
高校に入ってもいないのになぜ宿題があるんだ?
彼にとっては、なぜ?どうして?という日々の始まりでした。
〜続く〜
しょこトラ Sho Miz